2003年7月9日(水)08:18

新聞報道:「EU憲法のタイムスケジュールは危うくなる可能性」

ハンブルク(ロイター)

『フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』(FTD)紙によれば、欧州委員会およびEU加盟国政府は、現在EU議長を務めるイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相の度重なる逸脱発言で欧州憲法のタイムスケジュールが危うくなっていると危惧しているという。

イタリアに続いて2004年の上半期にEU議長を務めるアイルランドは、欧州憲法に関する政府間協議がアイルランドの議長任期にずれ込むものと覚悟している、と同紙は水曜日EU筋の情報として伝えた。 さらにオランダも2004年下半期の任期中に欧州憲法の作業が続行される可能性を排除していないという。

「一般的な見解としては、3月に完了するものと考えている」と同紙はEU閣僚理事会の外交官の発言を伝えている。ドイツ政府は、その後のタイムスケジュールに悪影響を与えることなく、各国政府が憲法草案に合意できる最終的な期限を2004年3月と考えているという。

『フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』紙によれば、今回のベルルスコーニ首相とステファノ・ステファニ観光政務次官の侮辱的発言により、EU政治家の中には欧州憲法のタイムスケジュールすら守れなくなるのではないかと懸念する声もあるという。「アイルランドにとって最悪のシナリオは、イタリア政府が、今でもその予兆があるように、今後数ヶ月のうちに空中分解してしまうという事態である、と同紙は欧州連合の外交官の発言を伝えている。さらにアイルランドに続いてEU議長を務めるオランダも、欧州憲法の議題を抱え込まねばならないのではないかと危惧しているという。

原題:Blatt: Zeitplan fuer EU-Verfassung koennte gefaehrdet werden




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